[ある も通信 vol11]
GaN HEMT(ガン ヘムト)とは、GaNはSiと比較してバンドギャップが広いことから、ワイドバンドギャップ半導体と
- も呼ばれます。低い動作抵抗と高い破壊耐圧を有し、あらゆる電力・エネルギーを扱う機器の高効率・小型化を実現
- できる次世代のパワー 半導体です。GaN(ガリウムナイトライド)はSiC以上の性能指数を持っていますが、SiCより
- もさらに結晶化や加工が難しい材料です。シリコンの表面にGaNを結晶成長させた基板を用いて表面だけで素子
- を形成するHEMTという技術が用いられています。
- GaN-HEMTはSiC MOSFETに比べ性能指数が優れているだけでなくQgが非常に小さいです。
- これは高速でスイッチングできることを表しています。材料の性能指数から言えば、まだ進化の余地があります。
- ロームに続きルネサスも
- ■ GaNパワー半導体 日本企業も本格事業化へ
- 中電力、中電圧、高周波、モバイル用急速充電器、産業用電源、サーバーの基地局の電源、
- ACアダプタ、車載OBC、DC-DCなど、高い電力変換効率が求められるアプリ向け。 用途
- 新電元 社 : 無線通信
- 富士通 社 : パラボラ及びカーナビアンテナ 自動車用レーダ 携帯基地局
- ローム 社 : 電力変換用パワーデバイス
- ルネサス社 : ニデック社とE-Axle協業に際し参入を示唆
- 各メーカーの
- GaN HEMTに
- 注力した
- 製品群用途
- CO2排出削減に向けた省エネ意識の高まりでモバイル用急速充電
- 器から産業用電源や車載などへ搭載意欲が拡大している。
- GaNパワー半導体市場は2023年4月見込み57億円から、2035
- 年には740億円へと拡大する見込み。
- 23年は19%減(SEMI統計)
- ■ 世界半導体製造装置市場
- 前回22年12月予測から40億ドル程度下方修正の874億ドルにな
- るとの最新予測を発表した。
- 東芝のTOB先に3000億円拠出を行う見通し。
- ■ ローム
- ローム㈱は㈱東芝への公開買い付け(TOB)を予定している。日本
- 産業パートナーズ(JIP)が運営する投資ファンドに1000億円を出
- 資、国内連合の関連会社が発行する優先株を2000億円引き受ける
- 予定。ロームは東芝の半導体事業とは親和性も高く将来的な協業と
- 連携に関心を持っている、とコメント。
- 現時点で協業に関する具体的な合意及び確定した方針はない。
- 官民で430億ユーロ投資
- ■ EU半導体関連法を承認
- 欧州連合(EU)理事会は欧州域内における半導体の生産拡大に向
- けて「欧州半導体法」を承認した。ドイツ政府は今後数年で半導体
- 分野に200億ユーロを投じる。
- インテルがドイツで計画している新工場について投資額300億
- ユーロのうち100億ユーロを補助金で賄う報道。またインフィニオ
- ン(独)が計画している新工場50億ユーロも支援を受ける。
- 政府支援で投資後押し
- ■ 国内半導体投資 外資参戦で一段と活発化
- 政府による支援体制も史上例を見ないレベルで整備されており
- 2024-2025に新しい工場が稼働する見通し。
- 日本政府は22年度第二次補正予算にて半導体関連に1兆3036億
- 円の予算を計上するなど経済安全保障などの面で重要度が高まっ
- ている半導体への支援を急速に拡大。
- 希ガス生産などを支援
- ■ 経済産業省 5件に200億円助成
- 半導体の安定確保に取り組む「供給確保計画」として4月以降11件
- の計画が認定されており今回、半導体製造に不可欠な希ガス類の
- 認定がされ5件で200億円になる見通し
- ①岩谷産業 → ヘリウム ②JFEスチール → ネオン ③太陽日酸 →
- ネオン他 ④日本エアリキード → ネオン ⑤ラサ工業 → 高純度リン酸
- 概況 電子デバイス産業新聞から抜粋
- 知っておきたいアナログ用語 「GaN HEMT」
- ガ ン ヘムト
- 窒素ガリウム ガリウムナイトライド
- HEMT High Electron Mobility Transistor(高電子移動度トランジスタ)
- GaN
- ハードウェア仕様
- DATシリーズ
- 製品型番と価格 CM4MB/75D2 ¥120,000 (XC7A75T-2FGG4841 搭載モデル) ※価格は税別です
- 対応CM4周辺機器 すべてのRaspberry Pi Compute module4 に対応
- CM4とPCIe接続 gen2 ×1 実効データ転送レート約200MB/s
- CM4周辺機器
- FPGA周辺機器
- ユーザI/O数
- トランシーバI/O
- ▶ 10/100/1000Base-T
- ▶ USB2.0 (microB, 5pin ピンヘッダ いずれか1つ選択可能)
- ▶ HDMI (mini)
- ▶ カメラポート 2ch (22ピン仕様、2レーンと4レーン)※ラズパイカメラが利用できます。
- ▶ RTC (バックアップ用キャパシタ付き)
- ▶ UART (3.3V) 1ch
- ▶ 12C (3.3V) 1ch
- ▶ microSDコネクタ (CM4-Lite利用時有効)
- ※この他のGPIOはすべてFPGAに収容、FPGA側で配線・回路設計することで様々な用途に利用できます。
- ▶ 200本(HRバンク 2.5V-LVDS 48ch設定可能)
- (シングルエンド設定の場合1.2V/1.5V/1.8V/2.5V/3.3V設定可能)
- ▶ FPGAオンボードADC用差動入力1ch (最大1Vpp)
- シングルボードコンピュータを採用した小型で高性能なシステム開発ボードです。
- ドローンへの搭載や自立型のシステム、
- ネットワーク化した計測・制御システムへの適用ができます。